子供は神様からの授かりもの。大切な宝物。ご懐妊おめでとうございます。大切な我が子を授かれば、自然と母性愛が育まれ、無事に生まれてほしい、元気にすくすくと育って欲しいと誰しもが願うものです。お腹の中での成長を願い、誕生する瞬間の産声をあげるときまで、小さな命の無事を願う。こちらでは喜びのなかにも妊婦さんの不安な気持ちを少しでもやわらげるために役立てていただければと思い、安産祈願についての情報をご紹介いたします。
命を授かっても妊娠初期は妊婦さんの体調も不安定で、特に安静が必要な時期です。安定期に入る5ヵ月以降になってから安産祈願を行うとされています。
これは古くからの風習として根強く、いよいよ出産を迎えるにあたり神様の産霊(むすび)の力に感謝するとともに神秘の新たな命の誕生に向けて神様のご加護を願い、母子ともの無事を祈る大切なご祈祷で、いよいよ親となるための準備の始まりです。
安産祈願は5ヵ月に入った時期とともに、「戌の日」に行う習わしになっています。なぜ戌の日に行うのか。犬は他の動物に比べても安産で、一度にたくさんの赤ちゃんを産むことにあやかっているからです。古くから犬は安産の守神として崇められてきました。
そんな「戌の日」に安産祈願を行うことで、元気な赤ちゃんが生まれるとされ、ちなみに戌の日は12日に1日の割合でやってくるので、月に2~3日はある計算ですが、体調をも考慮してご相談下さい。
安産祈願には腹帯も必要です。腹帯には「岩のように丈夫な赤ちゃんを授かる」という願いが込められた「岩田帯」という呼び方もあります。神社ではこの帯に祈祷し、元気な赤ちゃんの誕生を願うのです。ご自身でお好みのものを準備してお持ちください。
現代の医学的目線だと、お腹の冷えから体を守ってくれる、妊娠することで大きくなるお腹を支えて胎児を守る、妊娠中に負担のかかる腰を守ってくれるなどの役割もあるとされています。